院長 辻下 洋介(つじした ようすけ)
ごあいさつ
当クリニックでは、うつ症状・うつ病、不安障害、パニック障害、統合失調症、不眠症、物忘れ・認知症などの疾患の治療を行っております。
治療は精神療法と薬物療法が中心ですが、症状に応じて認知行動療法や心理カウンセリングもあわせて受けることができます。
また併設のデイケアでは社会復帰や復職を目指すプログラムや、生活リズムを整えて症状の改善や安定を目指すプログラムをご用意しております。
必要最小限のお薬での治療を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。
治療は精神療法と薬物療法が中心ですが、症状に応じて認知行動療法や心理カウンセリングもあわせて受けることができます。
また併設のデイケアでは社会復帰や復職を目指すプログラムや、生活リズムを整えて症状の改善や安定を目指すプログラムをご用意しております。
必要最小限のお薬での治療を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。
内海メンタルクリニック院長 辻下洋介
略 歴
- 神戸大学医学部卒業
- 神戸大学バイオシグナルセンター助手
- 医学博士
- 米国国立衛生研究所(N.I.H.)客員研究員
- カリフォルニア大学バークレイ校 研究員
- 精神保健指定医
- 沖縄県 南山病院 診療部長
- いずみ病院 病院長
- 兵庫県 有馬病院 副院長
主要論文
- Tsujishita Y., Guo S., Stoltz L.E., York J.D., and Hurley J.H.
Specificity determinant in phosphoinositide dephosphorylation: crystal structure of an archetypal inositol polyphosphate 5-phosphate.
Cell, 105, 379-389 (2001) - Tsujishita, Y. and Hurley J.H.
Structure and lipid transport mechanism of a StAR-related domain.
Nature Struct. Biol., 7, 408-414 (2000) - Tsujishita, Y., Asaoka, Y., and Nishizuka, Y.
Regulation of phospholipase A2 in human leukemia cell lines: Its implication for intracellular signaling.
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 6274-6278 (1994)
医師紹介
- 辻下洋介医師 院長
- 井上和臣医師 名誉院長
- 内海浩彦医師 医療法人内海慈仁会 理事長
- 川嶋祥樹医師 医療法人内海慈仁会 有馬病院 院長
- 内海弘一郎医師 医療法人内海慈仁会 理事
うつ病を正しく知りましょう
「うつ状態」とは?
次のような状態に心当たりはありませんか?
- 寝れない
- 食べ過ぎる
- とにかく悲しい気持ちが続く
- これまで楽しめていた事への興味が全くない
- ものごとに集中できない、決断できない
- 自分を責め続ける
- エネルギーがない
- イライラ、ソワソワして落ち着かない
- 消えてしまいたいと思ったことがある
「ゆううつ」や「気分の落ち込み」は誰にでも起きることがありますが、上記のいくつかが当てはまる状態が2週間以上続き、生活や仕事に差し障りがある場合には「支援や治療が必要な抑うつ状態」である可能性があります。
「うつ状態」はどのような時に起き、どのように治療するのでしょうか
「うつ状態」とは発熱などと同じ「症状を表す言葉」であって、病名ではありません。発熱の原因がたくさんあるのと同様、うつ状態が生じる原因もたくさんあります。
身体の病気の症状のひとつとして
甲状腺疾患をはじめとする内分泌系の身体しっかんによってうつ状態が起きることがあります。
このような時には身体疾患の治療が優先されます。
このような時には身体疾患の治療が優先されます。
お薬の副作用や飲酒の弊害として
インターフェロン製剤、副腎皮質ステロイド薬、経口避妊薬、一部の高血圧治療薬など、治療薬の副作用としてうつ状態が生じることがあります。このような時には、原因となったお薬の中止や変更が優先されます。
また、飲酒習慣によってはアルコールの影響としてうつ状態が生じることがあり、注意が必要です。
また、飲酒習慣によってはアルコールの影響としてうつ状態が生じることがあり、注意が必要です。
ストレスに対する反応として
過労、ご家庭の経済問題、対人関係や家族関係の問題など、心理的な負担が非常に強い状態が長引くと、その状態に対する反応としてうつ状態が起きることがあります。
特に、不安になる体験を避けるために考え続けたり、実際に体験を避け続けてしまったりしていると、ストレスによる影響をより強く受けます。
このような時にはストレス因を取り除いたり、ストレス刺激や不安への対処法を身につけたりすることが大切ですが、うつ状態が重い場合には「うつ病」に準じた薬物療法を併用します。
また、コミュニケーションが苦手、大勢の人達といることが苦手、場の空気を読むことが苦手、集中を続けることが苦手など、ご本人の特性も影響してストレス状態が長引くこともあります。このような場合には心理検査などによって特性を理解し、その特性に合わせた支援を検討します。
「双極性障害(躁うつ病)」の症状として
うつ状態の他に、その患者様の普段の状態とは明らかに異なる程度に気分が高揚したり、活動的になったりする時期が続く「躁状態」が生じる病気を「躁うつ病」と呼びます。
現在がうつ状態であっても、過去に一度でも躁状態が起きていれば診断は「双極性障害」となり、うつ病とは異なる薬物療法(気分安定薬など)が必要となります。このため、うつ状態の有無だけではなく、これまでに躁状態がなかったかを確認することが大切です。
また、うつ状態であるのにイライラが強く動き回ったり、人や物に当たるような攻撃的な行動が出てしまう状態を混合状態と呼び、双極性障害に準じた治療をおこなう場合があります。
「うつ病」の症状として
きっかけなくうつ状態が起きた時や、ストレスが原因であっても重症化したうつ状態などで、過去に躁状態がない場合には「うつ病」と診断します。十分な休養と睡眠を取ることを心がけ、抗うつ薬による薬物療法を行なうことが大切です。症状や経過によっては心理療法を併用することがあります。
「不安症など」に併存する抑うつ状態
他者からの注目を浴びる場面での行動が困難な社交不安症、きっかけなく始まる突然の過呼吸、窒息感、死への恐怖などに苦しめられるパニック症、過去の災害、事故、事件の被害に関する記憶が原因となる心的外傷後ストレス障害など、不安を主とする疾患の経過中にうつ状態が生じることがあります。薬物療法や心理療法により不安障害の治療を中心に治療を行います。
その他
認知症の症状のひとつとして、あるいは、認知症の影響を受けた心理状態のひとつとして、抑うつ状態が生じることがあり、鑑別が必要となることがあります。
また、幻覚や妄想などの精神症状と併せて抑うつ状態が生じることがあります。
また、幻覚や妄想などの精神症状と併せて抑うつ状態が生じることがあります。
治療のために大切なこと
うつ状態の治療には、うつ状態の種類や重症度を特定し、適切な治療法を選択することが欠かせません。治療には各種の薬物療法、各種の心理療法、リハビリテーションとしての作業療法などがあります。しかし、ある一つの治療法がどんな場合にもよい治療であるわけではなく、病状や重症度、発症の誘因・背景によって優先される治療法は異なります。適切な治療を選択するために、正確な診断はもちろんのこと、患者様の苦痛や困難の背景を理解することが大切です。